皮膚科・部分的な症状
にきび
症状
皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こし、皮膚の表面が盛り上がって、膿を持つことがあります。膿を持つと白く見えて、白ニキビと呼ばれる状態になります。さらに皮脂が酸化して黒ニキビといわれる状態や、皮脂にバイ菌が繁殖して炎症を起こし、赤ニキビといわれる状態になることもあります。かゆみや痛みを伴うこともあり、触ったりつぶしたりすると悪化して、ニキビ痕が残ることもあるので、早めに受診しましょう。
原因
皮脂の分泌が過剰になることによってできる吹き出物。特に思春期などは、ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になったり、部活動なので汗をかいて皮膚に汚れがたまって、にきびが出やすくなります。また、成人してから出る大人ニキビもあります。不規則な生活や、ストレス、便秘、脂っこい食習慣などが間接的に原因となることも多いようです。
治療
外用薬(塗り薬)と洗顔の指導を行います。症状によっては飲み薬を処方することもあります。
ニキビ痕について
ニキビ痕が残った場合は、「ケミカルピーリング」という治療を行う場合があります。「ケミカルピーリング」とは、皮膚に薬剤を塗布して、肌表面の固くなった皮膚をはがす治療方法です。*保険の適用外となります。
水虫
症状
足の指の間に、かゆみを伴って赤くなったり、皮がむけたり、ただれたり、水泡ができるなどの症状が発生します。かかとの角質が硬くなり、ひび割れができるなどの症状もあります。この場合は、水虫と気づかない場合も多く、慢性化しやすいので注意が必要です。
原因
白癬菌というカビが皮膚に繁殖することによって起こる皮膚の病気で、多くの人がかかっています。水虫のほとんどは足にできますが、まれに手や体に起こる場合もあります。最近はブーツ着用により、女性の水虫も多いようです。菌が感染するだけでなく、靴を履きっぱなしで、通気性が悪く、汗が乾かない状態など高温多湿で菌が繁殖しやすい環境により発症します。公衆浴場やプールなど、多くの人が裸足で歩く場所などは感染しやすいので、要注意です。
爪水虫について
足の水虫から爪に菌が入り込んで、爪水虫になるケースが多くあります。爪が白く濁ってきたり、厚くなって白い縦筋が出てきたり、ボロボロと欠けるなどの症状が現れます。足の爪に感染することが大部分ですが、まれに手の爪にも発症します。爪水虫はかゆみを伴わず自覚症状があまりないのが特徴です。外用薬だけでは治療が難しく、飲み薬での治療が行われます。
治療
外用薬(塗り薬)、飲み薬など
その他
水虫になったら、早めに受診しましょう。一度かかってしまったら、根気よく治療を続けることが大切です。いったん治ったように見えても再発することが多いので、症状がおさまっても、しばらくは治療を続けることが大切です。
虫さされ
症状
刺されたところがふくらんだり、赤く腫れあがるなどの症状が見られます。強いかゆみを伴うほか、痛みを伴う場合もあります。また、ハチやクモなどに刺されると強い痛みを感じたり、腫れがひどくなる場合があります。アレルギーの抗体が体内でつくられて、回を重ねるごとに症状がひどくなったり、アナフィラキシーといわれるショック症状を起こす場合もあります。アナフィラキシーは重傷の場合、血圧低下、意識障害、呼吸困難を起こし、死にいたる場合もあるので注意が必要です。
● かゆみを伴うもの・・・・・・蚊、ダニ、ブユ、ノミなど
● ショック症状を引き起こす場合があるもの・・・・・・ハチ、ムカデ、クモ
● 毛虫・・・・・・毛虫の毛に刺されると一度に数カ所を刺され、ピリピリとした痛みやかゆみが生じます。
治療
外用薬(塗り薬)、飲み薬など
イボ
症状
●尋常性イボ
最も多いイボ。皮フ型のウイルスが皮フに感染して、顏やひじ・指・足の裏などに灰色の突起物のできものができます。
●老人性イボ
加齢によってできやすくなるイボ。皮膚に褐色や黒っぽい色のイボができます。
●水イボ
子どもがよくかかるウイルス性のイボで、中に液体を含んでいます。プールの時期に流行します。かゆみを伴うので、かいて中の液体のウイルスが拡散してどんどん増えることもあります。ピンセットなどでつまんで除去する治療法で痛みを伴うため、イボの数が少ないうちに受診しましょう。
原因
ウイルスによる感染によってできる突起状のできもの。皮膚の免疫力が落ちている人にできやすく、アトピー性皮膚炎や汗を多くかく人、湿疹のあるひとなどができやすいといわれています。また加齢による老化現象でできるものもあります。
治療
液体窒素を使った凍結治療、電気焼灼、切除、飲み薬など
魚の目・タコ
症状
足の特定の場所に圧力や刺激が加わると、体の防衛反応が働いて皮膚が厚くなってきます。そのことによってできるのがタコです。さらに芯ができると魚の目になります。
原因
靴が合わないために、足が擦れたり圧力がかかったりする場合や、歩き方のクセによって足の特定の場所に刺激が加わる場合に起きやすいといわれています。また、ヒールの高い靴をはいて足先に体重がかかる場合などにも起きることがあります。対症療法だけでなく、これらの根本的な原因を取り除くことも大切です。
治療法
スピール膏を貼って角質を柔らかくして削ります。
脱毛症
症状
加齢や遺伝、ストレスなどが原因となって起こる脱毛症状。最近は男性型脱毛症のAndrogenetic Alopecia の略称、AGAの呼び名が広まり、知られるようになってきました。その名の通り、男性に多いといわれる脱毛症状のことです。
治療
塗り薬と飲み薬を使用
●円形脱毛症
ストレスが原因となって起こる円形の脱毛症状。10円玉くらいの大きさなので、俗に「10円ハゲ」などとも呼ばれることがあります。円形脱毛症を発症すると、それがさらにストレスになってしまうことがよくあり、すると治療に時間がかかります。症状の大元の原因であるストレスを軽減するために、安定剤を処方することもあります。
頭シラミ
症状
保育園や幼稚園、小学校などで流行しやすいといわれています。シラミは人の血を吸う害虫で、頭に寄生すると強いかゆみが生じます。接触することで容易に感染します。髪の毛に卵が付着するので、フケとは異なる白い付着物を見つけたら、すぐに受診しましょう。
治療
塗り薬やシャンプーで駆除
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【住所】
〒483-8376
愛知県江南市宮田町藤ノ森30